歌劇「リゴレット」の舞台であり、ロメオとジュリエットのロメオがヴェローナから追放になった地でもあるマントヴァを見たいと思い、9時5分ヴェローナ・ヌオヴァ駅からモデナ行きのラピドに乗り、9時40分マントヴァに着いた。ヴェローナからマントヴァまでは約40キロの距離、駅に近ずくと蓮が群生する湖(写真)が見えてきた。
駅でタクシーに乗り2時間半の予定でマントヴァの市内観光を依頼した。中年の運転手は、案内は任せろと、快く引き受けてくれた。最初に蓮が群生する湖の湖畔公園に案内してくれた。500メートルはあろうと思われる蓮の群生を見ながら湖畔の公園を散歩した。この蓮は日本から来たと説明してくれた。
マントヴァは湖に突き出た半島を思わせたが、3つの湖に囲まれているのだそうだ。
釣りをしていた。年間の入漁権を買って、40センチくらいのレインボーを釣るのだと運転手は言った。
マントヴァの一番美しい景色を見せてやると言って、二つ目の湖の対岸に行ってくれた。湖の湖畔にうかぶ城や宮殿や教会が実に美しい。
城の下に船着場があり、小型の客船が停泊していた。ヴェネツィアから帰ってきた観光船で、週3便出るのだそうだ。どうやっていくのか尋ねたら、湖からポー川を下って行くという。
湖の支流からポー川を下り、アドリア海に出てヴェネツィアに行くのだろう。乗ってみたいと思った。
サンタンドレア教会に行き中を見学した。天井画や壁画はマンテーニャの作だと説明してくれた。隣のドゥカーレ宮殿の中が立派だから案内すると勧めてくれるが、時間が無く断ったら、マントヴァに泊まれと言う。パヴァロッティの先生が住んでいたところだと説明してくれたり、大学や離宮やその他のマントヴァの名所を廻って駅で降りた(タクシー代60000リラ、3600円)。12時40分発のラピドに乗り、ヴェローナで乗り換え、ガルダ湖の玄関口デセンツァーノに向かった
7月6日(金)、デセンツァーノ・ガルダ・シルミオーネ (ガルダ湖)
ガルダランドを通り、14時11分デセンツァーノに着いた。タクシーに乗り高台のデセンツァーノ城からガルダ湖の景色を見ながらシルミオーネまで行った(タクシー代39、000リラ)。
ガルダ湖観光の中心地シルミオーネは、ドイツ人などのバカンス観光でにぎわっており、のんびり湖を眺めながら休憩するといった雰囲気にはない。城の堀や船着場には人慣れした数十羽の白鳥が観光客に食べ物をねだっている。スイカをやったらうまそうに食べた。
昼食はバールでパニーノを食べ、シルミオーネを散策して、船着場から定期観光船でデセンツアーノに向かった。
デセンツアーノまでの定期観光船は30分ごとに出る。30分の湖水観光を楽しんでデセンツアーノの港に着いた。駅までは坂道を約3キロほど上ったところにあるとのこと、タクシーを呼んだ。デセンツアーノの湖畔はどういう訳か観光客がいない。駅では30分の待ち時間の間肥料のような変な匂いに悩まされた。17時50分ミラノ行きICに乗り19時ミラノに着いた。7月1日から6日間の小旅行が終わりミラノのホテルでゆっくり眠った。