私なりの「オペラ名作選」そのストーリーと名曲
歌劇「ローエングリーン」のストーリー
戯曲 リヒャルト・ワーグナー (ドイツ語)
作曲 リヒャルト・ワーグナー
初演 1850年8月ワイマール宮廷劇場
時代場所 13世紀のアントワープ郊外プラバンド公の領地
登場人物
聖なる騎士(ローエングリーン)(t)、プラバンド公の姫エルザ(s)、ハインリッヒ王(b)、テルラムント伯爵(br)、その妻オルトルート(mz)、
物語
第1幕 第1場 アントワープ郊外シェルデ河畔
プラバンドの人達がシェルデ河畔でドイツ国王ハインリッヒ1世を出迎えています。王は「ハンガリーが軍備を整え国境あたりを脅かしている。ドイツの名誉のため軍団を送り出さねばならぬ」。「ドイツの名誉のために戦おう」と民衆の声。「私がここに来たのはこの地の軍勢をライン河畔のマインツに集結させるためにあるが、君主を失ってからのこの地は反目が激しいことを耳にした。テルラムンド伯爵よ貴殿は信頼厚き人物と聞く、訳を聞こう」。「国王自らの裁きを感謝し、真実をお話します」とテルラムンド伯爵は
(br)君主は臨終のときに「君主は臨終の際私にエルザとゴットフリーの行く末を託させました。私は王子の成長を楽しみに養育しました。彼は私の誇りでした。その誇りを失った時の悲痛をお察し下さい」「あるとき王子と姉のエルザは森に行き、一人で帰ったエルザは王子とはぐれ探してもみつからからなかったと云います。森を隈なく捜索したが王子を見つける事が出来ませんでした。エルザに問いただしました。エルザは震え蒼白となり、弟を殺したと直感しました。私はエルザとの婚約を破棄しフリースラントの貴族の娘オルトルートと結婚しました。私はエルザを弟殺しの罪で訴えます」と話し、「後継者がいなくなった以上親戚である私がこの領地を治めます」。「エルザを重罪にしようとしている」と領民の声。重大な告訴に国王はエルザを裁判にかけます。召喚されたエルザを見た民衆は「何と清らかな姿だ」とエルザに同情します。清純な乙女の打ちひしがれた姿に国王は「エルザよ、云いたい事があったら打ち明けるがよい」とやさしく声をかけます。エルザは悲しみに満ち、ものに憑かれた様子で歌い出します。
(s)悲しみに打ちひしがれた日々(エルザの夢)「悲しみに打ちひしがれた毎日を神様にお祈りしました。心に秘めたある訴えをです。あるときわたしの深い歎きの声が塊となって音を立て、天に昇っていきました。小さく聞こえなくなったとき、やさしい眠りに落ちました」。「姫は夢の中をさまよっている。どうしたのだろう」と領民の声。「エルザよ、しっかり申し開きをするように」と国王。「空中から両手で剣を持ち銀の鎧の上に聖衣を纏った騎士が現れたのです。気品に満ちた騎士は私に近づき慰めてくれました。私はこの騎士を愛しています。騎士は私のために闘って下さいます。私はその方と結婚したいのです」。エルザの純真さに「裁きは大罪を犯しかねない」と躊躇する国王に「エルザは見知らぬ男と通じて領主となり、われらを追放しようと企ている。証拠はいくらもあるがそれを云いたてることは貴族の名誉が許しません。死を賭けた決闘で潔白を証明し神の審判を仰ぎたい。私はデンマークとの戦いで敵の猛将を倒した誉れ高き男です」、「うかつであった。その栄誉をたたえそちにこの地を与えよう」。オルトルートは望みが叶い不敵な笑みを浮かべます。「審判を神に委ねよう」と国王は決闘による審判を承諾し、「エルザのために闘う戦士出でよ」と呼びかけますが誰もいません。「遠いところにいて聞こえないのです、国王様、今一度呼びかけをお命じ下さい」とエルザは祈ります。シェルデ河を白鳥が曳く小舟に乗った騎士が現れました。「白鳥よ、ご苦労だった、小舟で出た国へ帰り給え。幸せが到来したとき迎えに来てくれ」。「夢に現れた騎士が来られた」とエルザは歓喜して叫び、人々は騎士の貴高さに感嘆します。国王に挨拶した騎士は
(2重唱)重罪を科せられた乙女に代わって「重罪を科せられた乙女に代わって決闘するために遣わされました」。「エルザよ、私を戦士に選んだからには身を私に委ねられるか」エルザはうれしさのあまり足元に身を投げ「私を助けて下さる騎士に全てを捧げます」、「エルザよ、勝利した暁には私が夫となることを望むか」、「身も心も差し上げます」、「エルザよ、誓うことが一つある。私の名前や素性を知ろうとしてはいけない」、「誓って訊ねたりしません。私の無実を信じお救い下さるお方の信頼を失う事は大罪です」、「エルザ、私はお前を愛する」。「奇跡だ」の周囲の声。国王は決闘の準備を命じます。「神聖な決闘である、妖術で欺いてはならぬ、加勢した者は貴族なら打ち首、平民なら片手切りに処す」と近衛長が告げます。銅鑼が3つ打たれ決闘が開始されました。神の審判を仰ぐ決闘に挑んだ騎士はテルラムントを一撃のもとに倒します。「エルザの無実が神により証明された」と人々の感嘆の声。騎士は「神の裁きによりお前の命は私のものだがお前に預けておく。前非を悔い改めよ」と伯爵の命を助けます。「勝利だ、勇者よ、おめでとう」と賞賛の合唱が沸き起こり「なんという栄誉、賞賛の歌、あなたに抱かれる私はあなたの胸に消え入りそう。私の全てをお受け下さい」とエルザ。「わが信ずる神の力が通じないあの騎士は何物」ゲルマンの神を信奉するテルラムントの妻オルトルートは訝ります。領民達は騎士をたたえ
(合唱)勝利の歌よたからかに「騎士の栄誉をたたえる勝利の歌よ、高く鳴り響け、遠路お越し下されたあなたこそ、信仰厚き者の味方、正義を示したあなたをたたえよう、騎士に栄光あれ」の合唱の中、第1幕が下ります。
第2幕 第1場 夜半の城外
夜半の城壁の下にテルラムントと妻オルトルートがみすぼらしい姿でたたずんでいます。神聖なる決闘に敗れたテルラムントは「恥じをさらした。われわれは追放されここを去らねばならない」、「私は行かない。あの男の弱点を見つけ出し復讐して、名誉と地位をを取り戻して見せるわ」、「なぜ神聖な決闘に負けたのか、潔白ではなかったのか、エルザが弟を濠で溺死させるの見たと云ったのは嘘だったのか。プラバントを支配する最後の家系となると神は予言したと言って俺をそそのかしたのか。そしてエルザとの婚約を解消させ俺と結婚したのか。俺はお前のために名誉も地位も失ってしまった。生き恥を晒すくらいなら決闘で死んだほうがましだった、家紋を汚し俺の名声はもう帰ってこない」、「なぜ私を悪く云う、私の言ったことに間違い無いわ、勝負はこれからよ、あの男は妖術を使ったの、妖術と予知能力を習得した私は騙せない、白鳥に曳かれて現れたことだけで分る、決闘であなたがあの男の指先でもいいから傷をつけ血が流れていたら、妖術は利かなかった。氏素性が知られることを恐れ、聞くなと禁問したのが何よりの証拠、禁問を破らせれば私達は勝つの、私に任しなさい、城の中に入って、必ずやって見せるわ」悲嘆のテルラムントの目が輝き二人は復讐を決意します。そのときエルザが幸せにほてっや顔を冷そうテラスに現れ「そよ風よ、幸せを報告に来たの」と歌い出します。
(s)そよ風よ聞いておくれ「そよ風よ、聞いておくれ、私が幸せになったことを、お前は私の嘆きのときやさしく慰めてくれた、騎士の遠路の旅路を見守り、荒波から守ってくれた、今は愛でほてった私の頬を冷やしておくれ」。エルザを見たオルトルートは「お前は私に姿を見せた不運を悔やむだろう」と言ってテルラムントを隠れさせます。エルザと呼ぶ声に「闇の中で呼ぶ声は誰かしら」、「エルザ、私はあなたのために不幸になった女、私はあなたに何をしたの、私の家系は昔から不幸がつきまとい、それに耐え静かに暮らしてきた私があなたに何をしたというの、あなたが愛した人を取ってしまったから、妄想が私の夫を狂わし潔白なあなたに罪をきせようとした。今はその罪の大きさを悔い嘆いています。私達を死の淵に追いやったあなたはまもなく私達の嘆きの声が聞こえなくなるでしょう」、「神様の恩に報いるためにも見殺しなんて出来ないは、待ってて、今私が城の中に入れますから」とエルザはテラスから消えます。オルトルートは信ずる神オータンに向かって
(mz)ゲルマンの神よ私の復讐を助けたまえ「ゲルマンの神々よ、私の復讐を助けたまえ、神々を冒涜した異教徒に復讐を加え給え、偉大なる神オータンよ、崇高な女神フライアよ、私の願いを聞き給え、復讐を成就する呪いの術を私に授けたまえ」。と祈願します。城外に出てきたエルザは「華麗なあなたがそんな粗末ななりでへりくだっていると心が痛みます。あなたの憎しみが私の所為なら私を許してください。私の夫になる人に恩赦をお願いします。明日私と一緒に教会に行きましょう」「そこまでやさしくしていただくあなたに無力な私が出来る事はあなたに災いが訪れないように見守ってあげることだけ出す」、「どんな災い」、エルザは一瞬不安がよぎります「名前や身分を明かさないあの騎士があなたを見捨てることのないようにです」、「私はあの方を信じ愛しています。あなたは信仰の真の喜びをお知りにならないのね。改宗すれば、信じる者が救われ、真の幸せを知ることが出来ますわ」、オルトルートは「何たる傲慢、後悔に換えてやる」と独白し、打ちひしがれた態度を装いエルザと城に入り、幕が下ります。
第2場 城内
国王軍の兵士たちや領民が集まっています。国王の代弁官が「国王はテルラムント伯爵を国外追放に処せられた。組みする者も追放となるだろうの。また聖なる騎士をここの領主に定められたが騎士の希望により領地の保護者とする」と布令します。侍女達を従えたエルザが教会の神殿に向かういます。侍女になったオルトルートもいます。「エルザに姫に幸せあれ」と領民達は祝福しています。突然オルトルートが豹変して「エルザ、私があんたにひれ伏すとでも思ってるの、復讐のためなら何でもやる、誤った裁きで夫は追放された、彼は名声も人徳もあり慕われていた、武勇に優れ誰にも負けなかった。あんたが選んだあの男は名前すら分らない魔術を使う素性が知れない者。氏、素性が云えるのかい、云えないだろう。素性知られるのを恐れ、あの男はお前に禁問を誓わせたのさ」、「何てひどい事を。あの方はおやさしく、徳の溢れた清らかなお方、疑う余地もありません、あの方は神の力であなたの夫を負かしたのです」。「国王のお出ましだ、道を明けろ」国王と同行した騎士は「何を言い争っている、なぜあの女がここにいるのか」、泣きながらエルザは「改心していたのに、急に居直って、あなたを悪く言います」、「不吉な女よ、立ち去れ。エルザ、その女の云う事に耳を貸してはならぬ」。そこへテルラムントが現れ「昨日の審判は間違ってる。彼は妖術使いだ。彼を魔術を使った罪で訴える。決闘の時に聞くのを忘れたが名前、身分、家柄を公衆の前で答えよ。答えなければ魔術を使った事は明白である」「審判で私の力を知った筈。悪意の質問に答える必要は無い」。「私の身分が不足なら国王に聞いてもらおう」、「たとえ国王であろう答えられない、答えるのはエルザが聞いたときだけだ」。「騎士の秘密はなんだろう、明かせば騎士は苦境に陥るのか」と人々の声。「あの方がどんな方か知りたい。でも私が訊ねたらあの方に災いが起きるかもしれない、そんなことになったらお救い下さったあの方を裏切る事になる。でもお名前だけでも知りたい」とエルザは苦悶しています。「エルザに疑念が起きている、エルザが質問したら私の勝だわ」とオルトルートはほくそえみます。騎士は確かめるように「エルザ、お前は知りたいのか」エルザは黙っています。「主よ、エルザを救いたまえ」と騎士はエルザの心のゆれを案じ祈ります。疑念を抱いた瞬間、神の大愛は消滅するからです。「聖なる決闘での立ち居振舞いから身分は明らかである、聖なる騎士よ答える必要は無い」と国王、「信仰厚き我々はあなたが身分を明かさなくてもあなたを信じている」と民衆。テルラムントがエルザに近づき「今晩忍びこみあの男の指先に傷をつける、あの男の呪われ呪縛がとかれお前はあの男と永久に一緒に居られるのだ」と囁きます。エルザは混乱に泣き崩れます。「エルザ、誰と話している。不吉な者達、エルザに近寄るな」不吉な予感を感じた騎士はエルザに「私への疑いで心が動揺し苦しいのか、エルザよ、どうしても知りたいのか」とやさしく訊ねます。「私を救い大愛を下さったお方に全てを捧げ疑いの心を捨てあなたを愛します」「さあ、神殿に行こう」と教会に入り結婚式に望みます。オルトルートは呪いの眼差しで二人を見つめるところで幕が下ります。
結婚の祝宴が終わり二人は合唱に送られ夫婦の寝室に向かいます。
(合唱)愛の部屋へ私達がお導きします:結婚行進曲(結婚式によく使われる曲)「幸せなお二人を待つ愛のお部屋に私達は真心を込めてお導きします。祝賀の宴も終わり愛のお部屋にお入りになり心からの幸せと喜びをお迎え下さい。崇高な騎士と清らかな乙女に至福あれ」歌声も終わり、会ってから初めて二人きりになった二人は「エルザ、幸せか」「云い尽くせない程の幸せです。あなたをお慕いする心が甘く燃え、神様が下さった至福に身が震えます」と夫婦になった幸せと喜びを語りお互いの心を確かめ合います。エルザは「あなたのエルザと呼ぶ声の響きにこの上ない幸せを感じます。私もあなたの名前を呼んでみたい」エルザの言葉に騎士は不安を感じます「私はあなたのよき妻としてあなたを災いからお守りしたいのです。あなたの苦しんでおられる秘密を打ち明けてください。死んでも口外しません」騎士は失望し、エルザから離れ「私は至福の国に住んでいた、災いなど起きない」「あなたのおっしゃる事は矛盾しています。災いの無い国に居られた方に秘密などありません」錯乱したエルザは「あなたはいつか至福の国に帰っておしまいになるのだわ。名前を聞かせて」禁問を破ってしまいました。禁断の実を食べたのです。そのとき騎士に傷を負わせようとテルラムントが忍び寄り切りかかりますが、騎士はテルラムントを刺殺します。「この男を王のところに届けよ、エルザ、明日王の前で聞かせよう」と言って部屋を出ます。錯乱から冷めたエルザは大罪に気がつき慄きます。
第3幕 早朝のシェルデ河畔
国王軍と領兵は聖なる白鳥の騎士を司令官に迎え戦闘士気が高揚しています。騎士を襲い天誅を受けたテルラムントの亡骸が横たわっています。騎士とエルザがきました。「貴殿の指揮のもと戦勝を確信した兵士達の士気の高ぶりを見よ」と国王。騎士は国王に「昨夜私を襲ったテルラムントを刃にかけて殺しました。私の行為が正当であるか裁いていただきたい」、「聖なる騎士よ、神が裁きたもうたことである」騎士は「私は戦地に行けなくなりました」、国王は驚き「あなたが一緒でないと兵士達の士気が無くなってしまう。どうした事か」、騎士は静かに語り出します「私は、神から授かった無限の力が無くなったのです」「私は、乙女の敬虔に神を信じ、私を信じて身も心も私に捧げ、私の身分や素性を絶対聞かないとの誓いの真実の心に感動し、愛しく思い結婚しました」「その妻が裏切ったのです」「妻はよこしまな呪いの言葉に惑わされ、私の氏、素性を知ろうとしました」「私の信頼した人が私に疑念を抱き、信じる心を無くしたとき、私は彼女の問いに答えねばなりません。それが私の国の掟だからです」「私を信頼した妻が誓いを破った瞬間、私の万能の力は無くなり、私は国に帰らなければなりません。神はいささかの疑念も許しません、疑いを持った瞬間神の力は及ばないのです」、「ああ、何たる悲しみ」と人々。騎士は立てた剣元に両手を置き胸に近づける聖なる守護の姿勢で
(t)私は遥か遠い国から来た者です「それでは私の身分や素性をお答えします。私はこの地の遥か遠い国モンサルヴァートからきました。中央に宮殿があります。それは云い表せない華麗で荘厳なものです。その中央には神から授かった万能の力を付託する神器「聖なる杯」が置かれ、それを騎士が守護しています。神は年に1度白い鳩を天から遣わし神の聖水を注ぎ補充されるのです。聖なる杯から聖水を注がれた騎士は万能の力が授かります」、騎士は身を整し「父はその守護の長です」「私はその息子の騎士、名はローエングリーン」。人々は感嘆の声をあげます。エルザはその崇高な身分に目が輝き近づきますが、騎士はそれを避け「私は敬虔に神を信ずる乙女を助けるために神から神託され来ました、まもなく迎えが来ます」、「白鳥が現れた」と人々は驚き、「いとしいエルザよ、この剣と笛は戦勝と平穏をもたらす神器だ。あなたの弟君が帰ったとき、私からだと彼に渡してください、それからこの指輪は私の形見です」と言ってエルザに渡し、「早く帰らなければ神の怒りにふれてしまいます」と川岸の小舟に進み「白鳥よ、この悲しい結末で迎えに来るとは思っていなかった。私が1年ここに留まって居ることができたら、お前は務めが明けて元の姿に戻れたものを、許しておくれ」。人々は悲嘆にくれます。「あの白鳥についた鎖は私のつけたもの。ついにこのときが来た、苦しむがよい、私の呪いが勝った、冒涜されたケルマンの神オータンの復讐を思い知れ」とオルトルートが叫んだとき、白い鳩が天から舞い降り白鳥の背中に止まりました。その瞬間ゲルマンの神の狂信者オルトルートはばったりと倒れ絶命します。ローエングリンは変身した少年をエルザのもとに連れ「あなたの弟のゴットフリーです、神のご加護です」姉弟はうれしさに感涙し抱き合います。ローエングリーンは人々に「領主を継ぐ王子です。彼のもと領地の平穏と繁栄が約束されます」といって小舟に乗り「国王よ、神の加護によりこの闘いに勝利するでしょう」と叫び消えました。エルザは罪の大きさを悲歎し絶望のあまり倒れ絶命します。人々の悲しみの中、幕が下ります。
ノイシュバンシュタイン城を造った神秘の若きドイツ国王ルードヴィヒ2世は洞窟に舞台を作り「ローエングリーン」に陶酔したのだそうです。またゲルマンの神オータンは大作「ニーベルングの指輪」の主題になります。